はじめに
これはどんな記事?
読書を通じて、「後悔をなくすことはできないかも?」と考えました。
その理由として、以下の2つになります。
- 損失回避性によるもの
- 足し合わせで考えてしまうから
この理由を詳しく説明しています。
こんにちは!ゆうやけです!
今回は、最近読んだ本を通じて、「後悔をなくすことはできないかも?」と考えました。
その理由について、詳しく説明していきたいと思います。
今回の想定
例えば、自分の前に2つの選択肢があるとします。
Aを選べば、60の幸福を得ることができる。
Bを選べば、40の幸福を得ることができる。
そして、あなたはAを選びました。
数値的にも最適な選択をしたと言えそうです。
それでも、人は後悔してしまうのではないかと思います。
理由1:損失回避性によるもの
1つ目は、人が持つ損失回避性によるものです。
「悪と欲望の行動経済学」では、損失回避性を以下のように定義しています。
利益の獲得よりも、損失の回避を好む傾向
引用:人は悪魔に熱狂する 悪と欲望の行動経済学
なぜ、損失の回避を好んでしまうのでしょうか?
それは、利益と損失では、感じる程度が異なるからです。
具体的に説明すると、「THE CATALYST」という本では以下のように紹介されていました。
人間は利益よりも損失のほうを大きく評価する。10ドル失うダメージは、10ドル手に入れる喜びよりもずっと大きい。
引用:THE CATALYST 一瞬で人の心が変わる伝え方の技術
また、その本の中では損失がもたらす影響は、利益のおよそ2.6倍とも書かれています。
つまり、2.6万円得る喜びと1万円失う悲しみの大きさは等しいと考えてよさそうです(厳密には異なると思いますが)。
数式で表すと、|2.6万円得る喜び| = |1万円失う悲しみ|
このような偏りをプロスペクト理論では、価値関数で説明しています。
価値観数をグラフ化すると、以下のようになります。
Aを選んだということは、言い換えればBを選ばなかったということを意味します。
Bを選ばなかったということは、手に入るはずだった40の幸福を手に入れられなかったということになります(幸福を40失う)。
そして、上で挙げた数値的な影響度を考えると、損失で失う悲しみの大きさは、利益で得る喜びの2.6倍大きい。
今回の事例では、
|幸福を40失う悲しみ|=|幸福を104得る喜び|
となります。
実際にAを選んで得た幸福は60なので、
|Bを選ばずに、幸福を40失う悲しみ| > |Aを選んで、幸福を60得る喜び|
となってしまいます。
つまり、Aを選んだことによるデメリット(悲しみ)の方が勝ってしまうということになりそうです。
理由2:足し合わせで考えてしまうから
理由の2つ目は「足し合わせで考えてしまうから」です。
詳しく説明すると、
Aを選んで得た60の幸福 + Bを選んでいたら得た40の幸福 = 合計100の幸福
を想像しまうということです。
自分が今いる環境の幸福度というのは、日々を過ごしている中で意識的に気づくのは難しいです。
例えば、A社にいくのか、B社に行くか悩んでA社に行くことを決めたとしましょう。
その人にとっては、給与よりも「働きがい」を求めてA社を選んだというのに、「B社はボーナスが多くて羨ましいな」と後悔したりする。
A社にいることによって得られる働きがいに上乗せして、給与まで手に入る、と思い込んでしまう。
これが原因で後悔してしまうのではないでしょうか。
B社に行っても、A社のような働きがいがないのにも関わらず、両方を手に入った自分を想像してしまうということです。
ということで以上になります。
今回の記事のまとめになります。
まとめ
読書を通じて、「後悔をなくすことはできないんじゃないか?」と考えました。
その理由として、以下の2つになります。
- 損失回避性によるもの
- 足し合わせで考えてしまうから
どんな形であれ、後悔をしてしまうのなら、
「後悔をなくすことができないと割り切ること」が大事
だと思いました。
そして、今から改善できることがあるのなら、それに取り組んでいったほうがいい。
例えば、学生時代にゲームより勉強に時間を使えば良かったと思っても、その時間は返ってきません。
過去は過去と割り切り、「今から勉強しよう!」を思うようにしたいですね。
「後悔をなくすことはできない」ということをマイナスに捉えるのではなく、よりよい未来のためにプラスに考えていきたいと思いました!
ということで以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
それでは、また!
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