報酬と行動の関係性

コラム

はじめに

これはどんな記事?
「報酬があるから、行動する(頑張る)」は一般的にイメージしやすいと思います。
しかし、本当にそれだけなのでしょうか?

それ以外の「報酬と行動の関係性」についても考えてみました。

では、どんな関係性があるの?

  • 報酬がある → 行動する
  • 報酬がある → 行動しない
  • 報酬がない → 行動しない

こんにちは!ゆうやけです!

今日は本を読んで感じたことについて書きます!

タイトルの通り、報酬と行動の関係性について扱っていくのですが、これまでは自分の中では「報酬があると行動が促される」と思っていました。

しかし、最近以下の2冊の本を読んでそれ以外の関係性もあるのだな、と考えさせられました。

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3つの関係性について説明していきます。

①報酬がある → 行動する

例としては、

報酬
親:お小遣いをあげる

行動
子供:テストを頑張る

これは、一般的にイメージがしやすいと思います。
何か相手にしてほしいときに報酬を差し出すというのは常套手段ではないでしょうか。

②報酬がある → 行動しない

世界は贈与でできている」をもとに、例を示します。

ある村で、核廃棄物処理場の建設可否を決めるために住民投票が行われました。

その結果、

[1]: 事前調査では、住民の51%が賛成

[2] :事前調査の後([1]の後)、処理場を受け入れてもらう見返りとして大金を支払うという条件を加えると、住民の25%が賛成

というようになりました。

このような過程を知らない第三者の立場からすると、

[1]で賛成した人に対して、「無償の善意として賛成したんだな」と感じることでしょう。

[2]で賛成した人に対して、「お金がほしいから賛成したんだな」と感じることでしょう。


投票した人にそのような気持ちがなくても、第三者からすると、賛成に至った理由が異なっているように感じます。
周りからどう思われるかを気にしてしまったという要因もあり、賛成の割合が少なくなってしまったのかもしれません。

③報酬がない → 行動しない

ヘンテコノミクス」をもとに、例を示します。

近所の子供に落書きをやめさせたい場合の有効手段は以下のようになります。

[1]:落書きをしている子供を見つけたときに、叱るのではなく何らかの報酬(お小遣いやお菓子など)を与える。

[2]:[1]を数日繰り返す。

[3]:金銭的な事情などの理由をつけて、報酬を与えることをやめる。

[4]:子供たちは落書きをしなくなる。

なぜ子供たちは落書きをやめたのでしょうか?
先に挙げた処理場の例と同様に、理由付けの変化が起きています。

最初は、「楽しいから落書きをする」だったのが、「報酬がもらえるから落書きをする」というように理由が移りかわっていきます。

そして、報酬を与えなくなると、「報酬がもらえないなら、落書きをしない」というようになります。

上で示したケースは、ある行動をやめさせるために、意図的に行ったものです。
一方で、本人が好きでやっていること、かつ今後も続けてほしいことに対して、報酬を与えることは危険であるとも言えます。

例を挙げます。

子供が好きで漢字ドリルをやっているとします。

両親にとって、漢字を自主的に学ぶことは今後も続けてほしいことでしょう。

このときに、

頑張っていて偉いな!と思っても報酬を与えてはいけない

ということです。

直感的な考えとは反する興味深い事例だと感じました。


今回の内容をまとめます。

まとめ

「報酬と行動の関係性」にはどんなものがある?

  • 報酬がある → 行動する
  • 報酬がある → 行動しない
  • 報酬がない → 行動しない

このように本を通して、色々な考え方を学ぶことができました。
新たな学びがあるので、読書は好きですね。

これからも日々勉強を続けていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

それでは、また!

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